財団は、1973年の設立以来、我が国漁業の海外漁場と安全操業の確保、我が国への水産物の安定的な供給の確保に貢献するため、海外の地域における水産業の開発、振興や国際的な資源管理に資する
海外漁業協力事業を実施してきました。
この間、人間活動による地球環境への負荷は極めて大きなものとなり、環境の保全と良好な環境の下における持続可能な社会の実現は、今や世界共通の喫緊の課題となっています。このような背景の下、財団としても、地球環境に配慮しつつ持続可能な水産業の開発を図っていくことが重要と考え、海外漁業協力事業の実施にあたり今後取り組むべき方向性を取りまとめているところです。一方、2015年に国連総会で採択された持続可能な開発目標(SDGs)は、その達成に向け、各国政府、地方自治体や企業、アカデミアや市民社会など、世界の一人一人の行動が求められており、財団も国際社会の一員としてSDGsへの貢献を念頭に置きつつ事業を推進していくこととしています。
財団は、地球環境に配慮した持続可能な社会の実現に貢献する協力・支援を推進し、経済発展と地球環境保全の調和の下での持続可能な漁業の実現を目指します。